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2003.08.18







NEC製のブロードバンドルーター『Aterm BR1500H

2002年6月に発売とされながら店頭で見かけるようになったのは7月の後半という、ちょっと訳ありげなルーターですが、その空白の一ヵ月半の間に 当初50Mbpsとされていたスループットが70Mbpsに変更されました(2003年8月現在は、FTP実効スループットが70Mbps,SmartBits2000での測定値が98Mbpsとなっています)。
今までのNEC製有線ルーターにはほとんど全てにADSLモデム機能がありましたが、このBR1500Hは機能をルーターのみに限定した初の製品です。

基本的な性能は
・70Mbpsのスループット(ローカルルータモードでのFTP実測値)
・PPPoEブリッジ機能
・複数固定IPサービス対応
・VPN(PPTP)パススルー機能
・DMZホスティング機能

となっています。他の機能についてはNECのリンクにてご確認ください。
ちょっと魅力的なのはPPPoEブリッジ機能。
これはルーター経由で接続されているPC(一台のみ)に、ルーターに割り当てられているIPアドレスを与えることができる機能です。
つまり、グローバルIPが割り当てられるISPにいる場合は、ルーター経由にもかかわらずグローバルIPでの接続が可能になります。
かといってこの機能が切実なまでに必要になることはあまり無いかと思いますが、ルーター経由で使用できるアプリケーションが増えるので歓迎すべき機能だと思います。

ところでこのルーターには『多数のセッションを同時に使用するアプリケーションを利用した際に、動作が不安定になる場合がある』という不具合があります。P2P交換ソフトのWinMXなどがそれにあたるそうです。
現在この不具合はβファーム(Ver. 7.1e)で解消されているとのことなので、初期ファーム(Ver. 7.0)の方は早急にアップデートすることをお勧めします(2003年8月時点での最新ファームはVer7.57)。