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NETBEUIとTCP/IPファイル転送の比較

概要

Windows95くらいまで、ローカルネットワーク内での通信プロトコルには比較的負荷の少ないNETBEUIを使っていました。
しかしPC環境が良くなりインターネットが普及するにつれて、NETBEUIからTCP/IPへと切り替わっていきました。
WindowsXPにおいてNETBEUIは基本的には追加オプションとして追加しなければ使用できない程度まで廃れてきています。
一般的にNETBEUIよりもTCP/IP接続の方が速度が出るということですので、この2種のプロトコルでファイル共有を行い、実際にファイルを転送することで違いを確認することにしました。



方法

ローカルPC,リモートPCともにNICをPro/100 Sを用い、NETBEUI,TCP/IPでネットワークを構成してファイルの転送を行いました。このときの速度とCPU負荷を測定しました。



エクスプロラーでのローカル⇔リモート間ファイル転送測定方法はこちら



測定環境
ローカルPC
(NIC)
旧Main PC
(Pro/100 S)
リモートPC
(NIC)
2nd PC
(Pro/100 S)
接続形態Hub経由
プロトコルTCP/IP / NETBEUI
接続速度100Mbps
Full Duplex
転送ファイル容量300MB
※ダミーファイルをエクスプローラーにて転送し、5回の平均転送時間を元に転送速度を求めた。測定にはストップウォッチを使用した。
・CPU負荷
Remote → Local (Download) Local → Remote (Upload)
TCP/IP Download時CPU負荷

Upload時CPU負荷

NETBEUI Download時CPU負荷

Upload時CPU負荷




結論

特にUpload(ローカル → リモートへの転送)で、TCP/IP接続のほうがNETBEUIより圧倒的に速いという結果になりました。
Download(リモート → ローカル)でも10Mbps程度の差をつけてTCP/IP接続のほうが高速でした。
高速な分、TCP/IPのほうがCPU負荷が高いですが、速度相応のように見えます。