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Planex FXG-04TXレビュー


2004.04.06 (最終更新:2004.04.28)

スイッチングハブ「FXG-04TX」全景
メーカー Planex
製品名 FXG-04TX
購入価格 \6800(2004年1月)
ポート数 4
採用チップ TamarackTC9204M
Jumbo Frame対応 ×
Buffer Memory 256Kbyte
電源 ACアダプタ
放熱ファン 無し
消費電力 6.6W (Max)


Planexより発売されている低価格ギガビットスイッチングハブ“FXG-04TX”。
低価格だけあってポート数は4個しかありません。ルーターで1ポートを使うと残り3ポートとなり、3台のPCしか接続できないことになります。
ただしポートが少ないだけあって消費電力が低く、サイズもコンパクトです。
筐体はいわゆる「PLANEX色」で、金属製です。ステータスLEDとポートは全てフロントにあり、DC INは背面です。放熱ファンはありません。
また、残念ながらJumbo Frameはサポートしていません。これは価格相応といったところでしょうか。

付属のACアダプタは小さくて使いやすいかと思いきや、隣のコンセント穴にかかってしまうような形状なので、 別途ACアダプタ用の短い延長ケーブルを用意した方がよさそうです。


ケースを開けた状態
上蓋を開けた状態
基板
基板

なお、筐体内部底面と基板との絶縁として、薄いプラスチックシートが入っていました。



・フロント部

フロント写真
ポートごとに100M/1000MのリンクLEDが付いている他はシンプルな造りです。

・コントローラーチップ

ネットワークコントローラーチップ1 ネットワークコントローラーチップ2
ヒートシンクを剥がして現れたのは Tamarack製 “TC9204M”。

4ポート用のスイッチコントローラーで、パッケージはPQFP 208です。
2MbitのBuffer Memoryを内蔵し、VLANをサポートしています。



・PYHコントローラー

PHYコントローラー1 PHYコントローラー2
同じくヒートシンクを剥がして現れたのは CICADA SEMICONDUCTOR製“ CIS8201”。

1W以下の消費電力と書いてありながら、ヒートシンクを付けるようではまだまだ省電力とは言えない気がします。


Flash ROM ・Flash ROM

SyncMOS製 “SM89516
512kbit(64Kbyte)のフラッシュROMです。

トランスフォーマー ・トランスフォーマー

DELTA製“LF9203



1000Base-T環境下でのファイル転送速度測定方法はこちら


ローカル-リモート間ファイル転送速度
測定環境
Local PC
(NIC)
Main PC
(Pro/1000 MT)
Remote PC
(NIC)
2nd PC
(Pro/1000 MT)
MTU / RWIN1500 / 268640
接続形態直結
接続速度1000Mbps
プロトコルTCP/IP
転送ファイル容量1.0GByte
※ダミーファイルをエクスプローラーにて転送し、5回の平均転送時間を元に転送速度を求めた。測定にはストップウォッチを使用した。




Netperfでの測定結果測定方法はこちら


Netperf測定結果グラフ
測定環境
Local PC
(NIC)
Main PC
(Pro/1000 MT)
Remote PC
(NIC)
2nd PC
(Pro/1000 MT)
MTU / RWIN1500 / 268640
接続形態直結
接続速度1000Mbps
プロトコルTCP/IP
※測定PCそれぞれでnetserver.exeを起動し、測定を行った。測定は「netperf -H」コマンドによる。



総合評価

購入後2ヶ月程度使用しましたが、使用中にトラブルは無く、GbE環境下で10Gbyteを超える大量のデータを転送しても問題なく動作していました。

Jumbo Frameの恩恵を受けられる環境の方には魅力が感じられないかもしれませんが、Jumbo Frameを使わず、2〜3台のPCやネットワーク機器を繋ぐ程度の環境であれば、 コンパクトでありながらGbEの性能を発揮できる、コストパフォーマンスの優れた製品と言えます。