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3Com 3C905-TXレビュー


2003.04.05(最終更新:2003.09.25)

LANカード全景
メーカー 3Com
製品名 3C905-TX
購入価格 \500(2003年3月:ジャンク扱い)
採用チップ 3com:3C905
WOL端子 ×
WOLケーブル付属 ×
ACPI対応
LowProfile対応 ×
対応OS Windows3.X〜
NetWare
UNIX
DOS
OS/2
OS/2 Warp
LAN Manager


秋葉原の露店でジャンク扱いで購入した3com製3C905搭載NIC。恐らく販売時の名称は『3COM EtherLink XL10/100』と思われます。
ジャンクらしいジャンクとして売られていたので、このNICの過去の経歴はとても想像できません。あまり良い状態の品ではなかったので 動くかどうか心配でしたが、さすが3com(?)、しっかり動きました。

1996〜97年製のこのNICの性能が今でも通用するのか、非常に興味が沸きます。



ネットワークコントローラーチップ
・コントローラーチップ

3com製“3C905”。
様々なOSでサポートされ、しかもドライバがしっかりしていたため、3C905B3C905Cが出た後でも このチップはUnix系OSで愛用されていたようです。

・ブラケット部

ステータス確認用のLEDは3個。
「ACT」,「10」,「100」

・Boot ROM

ソケットのみで、ROMは載っていません。

・トランスフォーマー

bel製“9742E-S1”


フレッツスクエアでの速度測定
フレッツスクエアでの速度測定
測定環境
PCメインPC
接続形態ONU直結
MTU1454
RWIN65044
PPPoEフレッツ接続ツール1.5E
※対象NICで5回測定した直後にPro/100 Sで5回測を行い、それぞれの平均値をグラフに示した。




エクスプロラーでのローカル⇔リモート間ファイル転送測定方法はこちら


ローカル-リモート間ファイル転送速度
測定環境
ローカルPCメインPC
リモートPCセカンドPC
接続形態Hub経由
接続速度100Mbps / Full Duplex
転送ファイル容量300MB
※ダミーファイルをエクスプローラーにて転送し、5回の平均転送時間を元に転送速度を求めた。測定にはストップウォッチを使用した。
・CPU負荷
Remote → Local (Download) Local → Remote (Upload)
Pro 100/S
TCP/IP
(Intel:PROSet8.2)
Download時CPU負荷

Upload時CPU負荷

参考:
3C905-TX

TCP/IP
(3com:4.6.1)
Download時CPU負荷

Upload時CPU負荷

参考:
3C905-TX

TCP/IP
(Win2000標準)
Download時CPU負荷

Upload時CPU負荷

参考:
Pro 100/S

NETBEUI
(Intel:PROSet6.4)
Download時CPU負荷

Upload時CPU負荷

参考:
3C905-TX

NETBEUI
(3com:4.6.1)
Download時CPU負荷

Upload時CPU負荷

参考:
3C905-TX

NETBEUI
(Win2000標準)
Download時CPU負荷

Upload時CPU負荷





総合評価

基板のマーキングは1996〜97年製のこのNIC、NETBEUIでの通信時では気になるほどの負荷はありませんでしたが、TCP/IP通信時は3C905B/Cやi8255xと比較する以前に、 現在主流の高負荷チップ“RTL8139D”より遙かに高いCPU負荷でした。その高さはGbE通信時のそれに匹敵するほどで、まさかこれだけの負荷を100Base-TX通信下で出すとは思いませんでした。
また、3com製NIC特有の「3com製ドライバよりもWindows標準ドライバの方が負荷が低い」という現象は見られませんでした。

ジャンクでは安いと\500程度で3C905B-TX(M)が購入可能ですが、3com製NICといえどもお勧めできない製品です。