NIC MANIA > LANカードレビュー > AM79C971搭載NIC


AM79C971搭載NICレビュー


2003.03.31 (最終更新:2003/10/17)

3Com 3C905B-TX全景
メーカー hp
製品名 不明
購入価格 \800(2003年3月:ジャンク扱い)
採用チップ AMD:AM79C971
WOL端子 ×
WOLケーブル付属 ×
ACPI対応
LowProfile対応 ×
対応OS 不明


AMD製“AM79C971”搭載NIC。
基板裏面にhp社の情報が記してあることから、同社のワークステーション ”Kayak XU”や ”Kayak XW”で 使用されていた『Hewlett-Packard 10/100TX PCI LAN Adapter (5064-1897/2605)』と考えられます。
Windows2000では『HP Ethernet with LAN remote power adapter』として認識されました。

サーバー用途向けですが、対応PCIバスは 32bit 33MHzまでのようです。




ネットワークコントローラーチップ
・コントローラーチップ

AMD製“AM79C971/Presidio 3” (pdf形式)。(ドキュメントその2(pdf形式))

160-pin PQFPパッケージで、PCI2.1に準拠し、5V,3.3V両方から電源供給が可能です。
また、外付けで128kbまでのSRAM FIFO Bufferを付けることが可能です。
その他機能も現行のコントローラーチップと同様のものが実装されています。
AMD製コントローラーチップは主にサーバー用途で使用され、高く評価されており、主要メーカーからではcoregaから、 AM79C973搭載NICとしてCG-FEWPCITXという製品が発売されています。

AMD提供のドライバ(4.3)はこちら(Win2000用は「NDIS5 Miniport Driver for Windows 2000(Whistler) only - 172 KB, Version 4.30」)。

・PHYコントローラー

Level One製“LXT970QC”
Level One社(http://www.level1.com/)は、1999年8月にIntelに買収されています。

・ブラケット部

ステータス確認用のLEDは1個。
「10BT 100TX」

・FIFO Buffer

ALLIA製 AS7C256-15JC
32kbのSRAMで、アクセスタイムは15ns。
このNICでは2個搭載されているので、FIFOとして64kbが搭載されていることになります。

・BOOT Rom

ソケットのみで、中身はありません。

・トランスフォーマー

Pulse製“PE-68517”


フレッツスクエアでの速度測定
フレッツスクエアでの速度測定
測定環境
PCメインPC
接続形態ONU直結
MTU1454
RWIN65044
PPPoEフレッツ接続ツール1.5E
※対象NICで5回測定した直後にPro/100 Sで5回測を行い、それぞれの平均値をグラフに示した。




エクスプロラーでのローカル⇔リモート間ファイル転送測定方法はこちら


ローカル-リモート間ファイル転送速度
測定環境
ローカルPCメインPC
リモートPCセカンドPC
接続形態Hub経由
接続速度100Mbps / Full Duplex
転送ファイル容量300MB
※ダミーファイルをエクスプローラーにて転送し、5回の平均転送時間を元に転送速度を求めた。測定にはストップウォッチを使用した。
・CPU負荷
Remote → Local (Download) Local → Remote (Upload)
Pro 100/S
TCP/IP
(Intel:PROSet8.2)




AM79C971
TCP/IP
(win2000標準)I
Download時CPU負荷

Download時CPU負荷

AM79C971
TCP/IP
(win2000標準)I
Download時CPU負荷

Download時CPU負荷

参考:
Pro 100/S

NETBEUI
(Intel:PROSet6.4)
Download時CPU負荷

Upload時CPU負荷

参考:
AM79C971

NETBEUI
(Win2000:標準)
Download時CPU負荷

Upload時CPU負荷

参考:
AM79C971

NETBEUI
(AMD:4.3)
Download時CPU負荷

Upload時CPU負荷

※NIC名下の括弧内はドライバのバージョンを示しています。



データ転送時間とチップ表面温度(℃)
チップ表面温度
測定環境
ケース内温度
(測定開始時)
30.4℃
ケース内温度
(測定終了時)
30.4℃
室温24.3℃
接続速度100Mbps / Full Duplex
転送プロトコルTCP/IP
※温度変化が30秒以上観察されなくなるまでダミーファイルを連続的に転送した。

総合評価

サーバー用NICということで期待していたのですが、思いの外CPU負荷が高いという結果に驚きました。この高さはRTL8139x並です。
いくらバッファが多くても、負荷面のみを考えた場合、これを使用するにはかなり抵抗があります。