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2003.06.15

LANカード全景
メーカー D-LINK
製品名 DFE-500TX
購入価格 \480(2003年5月,ジャンク扱い)
採用チップ DEC:21140-AE
WOL端子 ×
WOLケーブル付属 ×
ACPI対応
LowProfile対応 ×
対応OS Windows95〜XP?


今となってはIntelに買収され、影も形もなくなってしまったDEC製の”21140-AE”コントローラーを搭載したNIC。 ジャンクで購入したので詳細は不明ですが、Windows2000ではD-LINK製“DFE-500TX”として認識されました。




ネットワークコントローラーチップ
・コントローラーチップ

今は無きDEC社製の、”21140-AE”。PHYは外付けです。
長い間、Linuxの100BASE-TX対応チップとして支持されてきました。 21140-AEのほか、AC,AFもあります。

PHYコントローラー
・PHYコントローラー

National Semiconductor製“DP83840”

・ブラケット部

ステータス確認用のLEDは5個。
「100M」,「LINK」,「Full」,「ACT」,「COL」

・トランスフォーマー

YCL製“20PMT04”。



D-LINK社FTPよりダウンロードしたドライバを当てることで正常に動作しました。


フレッツスクエアでの速度測定
フレッツスクエアでの速度測定
測定環境
PCメインPC
接続形態ONU直結
MTU1454
RWIN260176
PPPoEフレッツ接続ツール1.5E
※対象NICで5回測定した直後にPro/100 Sで5回測を行い、それぞれの平均値をグラフに示した。





エクスプロラーでのローカル⇔リモート間ファイル転送測定方法はこちら


ローカル-リモート間ファイル転送速度
測定環境
ローカルPCメインPC
リモートPCセカンドPC
接続形態Hub経由
接続速度100Mbps / Full Duplex
転送ファイル容量300MB
※ダミーファイルをエクスプローラーにて転送し、5回の平均転送時間を元に転送速度を求めた。測定にはストップウォッチを使用した。
・CPU負荷
Remote → Local (Download) Local → Remote (Upload)
Pro/100 S
TCP/IP
(PROSetII:8.0)
Download時CPU負荷

Upload時CPU負荷

DFE-500TX
(D-LINK:7.15)
Download時CPU負荷 Upload時CPU負荷




データ転送時間とチップ表面温度(℃)
チップ表面温度
測定環境
ケース内温度
(測定開始時)
27.6℃
ケース内温度
(測定終了時)
27.6℃
室温25.4℃
接続速度100Mbps / Full Duplex
転送プロトコルTCP/IP
※温度変化が30秒以上観察されなくなるまでダミーファイルを連続的に転送した。

総合評価

今となっては時代遅れとなってしまったDEC製チップですが、速度や発熱では現行品とさほど変わらないという結果になりました。
また、特にUpload面でのCPU負荷は高いものの、Download時の負荷は優秀なので、用途によってはコストパフォーマンスに優れたNICとなるでしょう。