NIC MANIA > LANカードレビュー > ETG2-PCI |
|
IOデータ製のGbEとしては2つ目の製品です。 位置付けとしてはETG-PCIの後継製品なのですが、 ET100-PCI-Lが ET100-PCI-L2にモデルチェンジしたときと同様に、 この製品では蟹(Realtek製)チップを採用しています。 最近はどのメーカーも蟹チップを採用する傾向にあるようで、面白味に欠けます。 同じチップを搭載しているPLANEX製GN-1200TCとの違いとして、WOL端子を搭載していることが挙げられます(ただしWake On LAN機能はサポート外)。 コンデンサではGN-1200TCがアルミニウム電解コンデンサに対し、ETG2-PCIではタンタルチップ型が実装されています。RTL8169Sは激しく 発熱するので、こちらのほうが安心できます。 また、Power Mac G5以外のPower Mac(MacOS X 10.2〜10.2.8)にも正式に対応しているようです。 カタログより、供給電圧は5V,最大消費電流が1Aとのことなので、消費電力は最大で5Wとなります。平均的な消費電力については不明ですが、 Intel,3com,Broadcom製コントローラーチップ搭載のNICと比べると高い値であることは間違いなさそうです。 |
・コントローラーチップ Realtek製“ RTL8169S-32” RTL8169の後継チップで、32bit版(RTL8169S-32)と64bit版(RTL8169S-64)があり、パッケージもそれぞれ異なります。32bit版が128-pin QFP(T\RTL8139xと同じ形状)で、64ビット版が233-pin TFBGAになります。 主な変更点は、PHYを内蔵することによりワンチップ化されたことと、180nmプロセスで製造されるようになったため、小型化したことです。 送信用に8kb,受信用に64kbのFIFO Bufferを内蔵しています。 また、同時に発表されたコントローラーチップとしては「RTL8110S」があり、こちらは機能がほとんど同じですが、マザーボードのオンボード向け(LOM対応)となっていて、 GIGABYTE製マザーボード “GA-7N400 Pro2”や DFI製マザーボード “865PE INFINITY” 等に搭載されています。 |
・ブラケット部 ステータス確認用のLEDは3個。 「LINK/ACT 1000」,「100」,「10」 |
・トランスフォーマー LANKom製“SQ-H40B” |
・WOL端子 GbEにしては珍しく、WOL端子があります。 説明書,Webともに、Wake On LAN機能はサポート外との記述がありました。 |
|
|
|
相変わらずの発熱・CPU負荷が確認できました。 1000Base-Tでのファイル転送では、Pro/1000 MTより遅いにもかかわらず、Pro/1000 MTよりも高負荷でした。 ただでさえ1000Base-T環境下ではPCに負荷がかかるので、今のマスン環境でGbEでの恩恵を最大限に受けたいのであれば、 GN-1200TC同様このNICはお勧めできません。 NICの発熱による他パーツへの影響も心配ですし、低価格を最優先にGbE環境を実現したいのでなければ避けた方が賢明です。 |