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NETGEAR FA310レビュー


最終更新:2003.10.09

LANカード全景
メーカー NETGEAR
製品名 FA310
購入価格 \1280 (2002年10月)
採用チップ NETGEAR:LC82C169C
WOL端子
WOLケーブル付属
ACPI対応
LowProfile対応 ×
対応OS Windows98〜XPまで


NETGEAR社の製品は過剰ともいえるくらいの梱包のものが多く、この製品もマニュアルまで丁寧にパッケージングされています。
後継のFA311が販売され、NETGEAR社Webの商品情報からも消えているこの製品は、今となっては時代遅れのLANカードであることは確実です。 しかし蟹嫌いDEC好きの方の心をくすぐる物があると思うのは自分だけでしょうか。
基板の裏面には相も変わらず大きな”NETGEARオジサン”がプリントされています。

カタログより、動作電圧は5Vのみで、消費電力は最大で3.1Wとのことです。
NETGEAR提供のドライバはこちら



ネットワークコントローラーチップ
・コントローラーチップ

NETGEAR製(?)の”LC82C169C”。
DEC21140互換です。ADMtekよりもDECに近いのだとか。
こいつはMAC層までの内蔵なので、PHYは外付けする必要があります。
また、チップ自体はWOLをサポートしていますが、基板上に端子が無いため利用できません。その辺りは価格相応といったところでしょうか。

・PHYコントローラー

最近はオンボードのGigabitLANチップですっかり有名になったBroadcom社製の”BCM5202”。

・ブラケット部

ステータス確認用のLEDは5個もあります。
「100M」,「FULLM」,「LINK」,「ACT」,「COL」

・トランスフォーマー

DELTA製“LF8221M”。

・基板裏面

伝統のNETGEARオジサン。




フレッツスクエアでの速度測定
フレッツスクエアでの速度測定
測定環境
PCメインPC
接続形態ONU直結
MTU1454
RWIN65044
PPPoEフレッツ接続ツール1.5D
※対象NICで5回測定した直後にPro/100 Sで5回測を行い、それぞれの平均値をグラフに示した。




speed.rbbtoday.comでの速度測定
RbbTodayでの速度測定
測定環境
PCメインPC
接続形態ONU直結
MTU1454
RWIN260176
PPPoEフレッツ接続ツール1.5D
※対象NICで5回測定した直後にPro/100 Sで5回測を行い、それぞれの平均値をグラフに示した。




Studio Radishでの速度測定
Studio Radishでの速度測定
測定環境
PCメインPC
接続形態ONU直結
MTU1454
RWIN260176
PPPoEフレッツ接続ツール1.5D
※測定品質90以上のデータの平均値を、それぞれのNICについてグラフに示した。




エクスプロラーでのローカル⇔リモート間ファイル転送測定方法はこちら


ローカル-リモート間ファイル転送速度
測定環境
ローカルPCメインPC
リモートPCセカンドPC
接続形態Hub経由
接続速度100Mbps / Full Duplex
転送プロトコルTCP/IP
転送ファイル容量300MB
※ダミーファイルをエクスプローラーにて転送し、5回の平均転送時間を元に転送速度を求めた。測定にはストップウォッチを使用した。
・CPU負荷
Remote → Local (Download) Local → Remote (Upload)
Pro 100/S
TCP/IP
(Intel:PROSet8.2)




FA310
TCP/IP
(win2000標準)
Download時CPU負荷

Download時CPU負荷

参考:
Pro 100/S

NETBEUI
(Intel:PROSet6.4)
Download時CPU負荷

Upload時CPU負荷

参考:
FA310

NETBEUI
(win2000標準)
Download時CPU負荷

Upload時CPU負荷



総合評価

ドライバのせいか、他のNICと比べてUploadの速度が少々劣りました。その割には負荷がかかっていて、傾向としてはDEC製コントローラーチップのそれに似ています。
コントローラーチップの発熱はほとんどありませんでしたが、PHYコントローラーのほうでそれなりの発熱がありました(未測定)。

いずれにしても今となっては購入する意味はなさそうです。後継のFA311はそれなりに評価の高いNICですので、そちらを選んだ方が無難です。