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GREEN HOUSE GH-EL100RDレビュー


2003.09.15

LANカード全景
メーカー GREEN HOUSE
製品名 GH-ET100RD
購入価格 \880(2002年10月)
採用チップ Realtek:RTL8139D
WOL端子
WOLケーブル付属
ACPI対応
LowProfile対応 ○(付属専用ブラケットを使用)
対応OS Windows95〜XPまで全て


Realtek製ネットワークコントローラーの最新版である”8139D”を搭載したGREEN HOUSEブランドのNIC。
コスト削減のため、BootROMソケットやWOL端子は省略されていますが、Low Profile用ブラケットはしっかりと付属しています。
マニュアルも無意味に分厚くないので好感が持てます。
最大消費電力は1.8W。

最初に購入した物は不良品だったらしく(C2のチップコンデンサーが脱落していた他、8139Dチップの足が曲がって短絡していた)、 認識こそ出来たもののケーブルが認識されず、測定はできませんでした。
完動品を再購入しましたのでレビューを行います。



ネットワークコントローラーチップ
・コントローラーチップ

おなじみRealtek製RTL8139シリーズの最新版”RTL8139D”ネットワークコントローラー。(以下corega FEter PCI-TXSと同じ)
8139Cが128ピンのパッケージだったのに対し、Dでは100ピンパッケージになりました。
また、PCI VPD (Vital Product Data)をサポートした他、省電力機能やFIFOバッファーが搭載されたようです。
Realtek製のドライバはこちら

チップは購入時の写真です。ご覧の通り左中央付近のチップの足が曲がっていました。

・ブラケット部

ステータス確認用のLEDは1個で、「LNK/ACT」のみ。

・WOL端子

WOL用の空きパターンが確認できます。

・トランスフォーマー

詳細不明です。
マーキングは”HE-MX2021”


フレッツスクエアでの速度測定
フレッツスクエアでの速度測定
測定環境
PCメインPC
接続形態ONU直結
MTU1454
RWIN65044
PPPoEフレッツ接続ツール1.5D
※対象NICで5回測定した直後にPro/100 Sで5回測を行い、それぞれの平均値をグラフに示した。




エクスプロラーでのローカル⇔リモート間ファイル転送測定方法はこちら


ローカル-リモート間ファイル転送速度
測定環境
ローカルPCメインPC
リモートPCセカンドPC
接続形態Hub経由
プロトコルTCP/IP
接続速度100Mbps / Full Duplex
転送ファイル容量300MB
※ダミーファイルをエクスプローラーにて転送し、5回の平均転送時間を元に転送速度を求めた。測定にはストップウォッチを使用した。
・CPU負荷
Remote → Local (Download) Local → Remote (Upload)
Pro 100/S
TCP/IP
(Intel:PROSet8.0)




GH-EL100RD
TCP/IP
(Realtek:6.06)
Download時CPU負荷

Upload時CPU負荷

参考:
Pro 100/S

NETBEUI
(Intel:PROSet6.4)




参考:
GH-EL100RD

NETBEUI
(Realtek:6.03)
Download時CPU負荷 Upload時CPU負荷




総合評価

LowProfileに対応している意外はこれといって特徴の無い、普通のRTL8139D搭載NICです。
個人的にはパッケージもコンパクトで、製品の保証規約もしっかりと明記されているメーカーですので、半バルクのような状態で売られているRTL8139D搭載NICよりはお勧めできると思います。
ただ、所詮蟹は蟹です。CPU負荷は非常に高く、高負荷がかかるような環境では使いたくありません。