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Intel PRO/100 (i82557)レビュー


最終更新:2003.09.25

LANカード全景
メーカー Intel
製品名 Pro/100B(?)
購入価格 \500(2003年1月:ジャンク扱い)
採用チップ Intel:82557
WOL端子
WOLケーブル付属 ×
ACPI対応
LowProfile対応 ×
対応OS Windows95〜XP?


現在ジャンクで投げ売りされているIntel製チップ搭載のNICのほとんどはこの”i82557”搭載NICです。
搭載しているi82557チップの発熱量は伝説的で、PC98オンボードの82557が、その発熱でボードを壊してしまうとまで言われています。実際、 ケース内温度が30℃の状態でのチップ表面の温度は、起動後数分で70℃以上に達します(詳しくは後述)。

認識の方はPROSetII(6.4)、”Intel PRO/100B PCI Adapter (TX)”と認識されました。 ドライバはIntelのサイトにあるこちらでいけます。



ネットワークコントローラーチップ
・コントローラーチップ

Intel製“i82557(pdf形式)”
100BASE-TXコントローラーチップにおけるその発熱量は伝説的で、下手に触ると火傷をすることもあるそうです。

・PHYコントローラー

INTEL製“82555”(PDF形式)

・ブラケット部

ステータス確認用のLEDは3個。
「100TX」,「ACT」,「LNK」

・Boot ROM

元々BootROMが入っていたかどうかは分かりませんが、ひとまずソケットはあります。

・トランスフォーマー

Pulse製“H1012”(PDF形式)



DEC互換の偽物と違い、ちゃんとPROSetIIで認識されました。


フレッツスクエアでの速度測定
フレッツスクエアでの速度測定
測定環境
PCメインPC
接続形態ONU直結
MTU1454
RWIN65044
PPPoEフレッツ接続ツール1.5E
※対象NICで5回測定した直後にPro/100 Sで5回測を行い、それぞれの平均値をグラフに示した。




speed.rbbtoday.comでの速度測定
RbbTodayでの速度測定
測定環境
PCメインPC
接続形態ONU直結
MTU1454
RWIN260176
PPPoEフレッツ接続ツール1.5E
※対象NICで5回測定した直後にPro/100 Sで5回測を行い、それぞれの平均値をグラフに示した。





Studio Radishでの速度測定
Studio Radishでの速度測定
測定環境
PCメインPC
接続形態ONU直結
MTU1454
RWIN260176
PPPoEフレッツ接続ツール1.5E
※測定品質90以上のデータの平均値を、それぞれのNICについてグラフに示した。





エクスプロラーでのローカル⇔リモート間ファイル転送測定方法はこちら


ローカル-リモート間ファイル転送速度
測定環境
ローカルPCメインPC
リモートPCセカンドPC
接続形態Hub経由
接続速度100Mbps / Full Duplex
転送プロトコルTCP/IP
転送ファイル容量300MB
※ダミーファイルをエクスプローラーにて転送し、5回の平均転送時間を元に転送速度を求めた。測定にはストップウォッチを使用した。
・CPU負荷
Remote → Local (Download) Local → Remote (Upload)
Pro 100/S
TCP/IP
(Intel:PROSet8.2)




i82557
TCP/IP
(Intel:PROSet8.2)
Download時CPU負荷

Upload時CPU負荷

参考:
Pro 100/S

NETBEUI
(Intel:PROSet6.4)
Download時CPU負荷

Upload時CPU負荷

参考:
i82557

NETBEUI
(Intel:PROSet6.4)
Download時CPU負荷

Upload時CPU負荷





データ転送時間とチップ表面温度(℃)
チップ表面温度
測定環境
ケース内温度
(測定開始時)
30.0℃
ケース内温度
(測定終了時)
30.2℃
室温22.4℃
接続速度100Mbps / Full Duplex
転送プロトコルNETBEUI
※1GByteのダミーファイル2個を転送したときのチップ表面の温度を測定した。
起動後5分も経たぬうちにチップ表面は70℃を余裕で超えました。
熱平衡に達したケース内温度とカードとの差は約40℃。他では類を見ない激しい発熱っぷりです。
ファイルの転送をすると温度は更に上昇し、最終的には77℃近くになりました。Intelはこのチップで目玉焼きでも作る気だったのでしょうか。

総合評価

性能的にはPro/100 Sとほぼ同等ですが、噂通り伝説的な発熱を確認することが出来ました。通常状態で70℃を超えるのは、 STB Systemsのビデオカード”VELOCITY 4400”以来の衝撃です。
このカードを使うときはヒートシンクを取り付けることを強くお勧めします。