NIC MANIA > LANカードレビュー > PRO/100+ (i82558B) |
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ジャンクとして格安で販売されているIntel製チップ搭載のNICにも”i82558 A-step(以下i82558A)”が増えてきましたが、
最近はその中に紛れてひっそりと”i82558B”が隠れていたりします。 チップのシルク印刷の違いでi82557(白色)とi82558(茶色)の見分けは付きやすいですが、 i82558とi82558Bはチップの印字色も基板の レイアウトもブラケット部も全く同じなため、チップの印字を一つ一つ見なければなりません。 また、このカードのWOL端子左のシールの文字には、少なくとも「C A2」,「C A3」,「C A4」,「C A5」の4種類があり、 これらはリビジョンを示していると思われます。リビジョンによってICチップが減っていたりコンデンサが省略されていたりと 、後期のものほど部品数は少なくなる傾向があるようです(写真はC A5のもの)。 以前紹介した82558搭載NICと同様に、このNICも「NEC JAPAN」と書いてありますので、もともとNECのPCに組み込んであった物が 流出したと思われます。 Windows2000では82558と82558Bで認識の違いはなく、 『NEC PK-UG-X006(PCI) or compatible Fast Ethernet Adapter』となりました。
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・コントローラーチップ Intel製“82558B” 同82558Aの後継です。正式な名前は82558 B-step 82558AではD0とD1しかWake-upに対応していなかったのに対し、82558Bでは D0, D1, D2 and D3hotからのWake-upが可能となっています。 その他の変更点についてはデータシートを参照してください。 |
・ブラケット部 ステータス確認用のLEDは3個。 「100TX」,「ACT」,「LNK」 金属光沢が消されています。 |
・Boot ROM AMD製“AM29F010”。 一枚の基板にIntelとAMDのチップが載っている光景というのはなかなか奇妙です。 1Mbit Flash Memory。 |
・WOL端子 形状は特殊ですが、WOL端子のようです。写真上の電極から順に 01. +5V 02. GND 03. Signal とのことです(AE86改さん、情報ありがとうございました)。 |
・トランスフォーマー TDK製“TLA-6T115”(PDF形式) i82558Aに搭載されていた「TLA-6T112」よりは新しい型番ですが、基本的な構造は全く変わりません。 |
このNIC、挿すだけで
『NEC PK-UG-X006(PCI) or compatible Fast Ethernet Adapter』
として正しく認識されますが、この認識では設定項目が少なく、なおかつ通信速度に難があります。 PROSetIIをインストール時にファイルが展開される場所(C:/IntelPRO/ ←うろ覚え)に別ドライバ 『Intel 8255x-based PCI Ethernet Adapter (10/100)』 がありますので、このドライバを当て直すことでより細かい設定をすることができます。 |
NEC PK-UG-X006(PCI) or compatible Fast Ethernet Adapterとして認識させたときの設定項目 | |
Intel 8255x-based PCI Ethernet Adapter (10/100)として認識させたときの設定項目 上と比べて明らかに設定項目が多いです。ここで「アダプティブテクノロジ」を『オフ』にする等、Pro/100S と同様の設定をすることでパフォーマンスアップを図ることができます。 |
フレッツスクエアでの速度測定
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エクスプロラーでのローカル⇔リモート間ファイル転送(測定方法はこちら)
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特にIntel系のNICは、ドライバを入れた上に細かい設定をしないと本来のパフォーマンスを発揮できないということが分かりました。 OS任せで認識をさせるとかえって速度が落ちてしまいかねないので、手動で認識し直す作業が必要です。 しっかりと認識さえさせさせてしまえば非常に優れた性能を持つNICですので、多少の手間をかけても十分その価値があります。 |