
分解してみました。
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ネットワークプロセッサー (1)
黒いヒートシンクを剥がして現れたのは、BRECIS製“MSP2000”
命令キャッシュ,データキャッシュとして、それぞれ16kbを内蔵し、消費電力は0.9W。
ヒートシンクの温度は1.2Mbps程度の通信時で49.1℃でした(室温27℃)。
定格は150MHz駆動ですが、本製品では180MHzで動作しています。
機能面ではDMZやIPSec、VPN等を搭載し、非常に高機能となっています。むしろインターネットやメール等の一般的な用途には過剰です。
同チップを採用した高スループットルーターとしては、
Planex製BRL-04FB,
BRL-04FM,
BLV-04D
corega製BAR SW-4P HG,
BAR HGWL
オムロン製MR104DV
が挙げられます。
このMSP2000と、上位チッップのMSP3000/4000/5000は一世代前のプロセッサーで、現行品はさらに小型化されたMPS2005/2007/2100です。
MSP2005はMSP2000からDMZポートやSecurity Engine等を省略した製品になります。こちらは170MHz駆動ですが、200MHzでも動作可能だとか。
逆にMSP2000にPCIバスI/Fを搭載したのがMSP2007です。PCIの搭載により、無線LANに対応できるようになりました。
さらにMSP2007を高速化したのがMSP2100ですが、MSP2007からの機能の追加はありません。
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LAN側PHYコントローラー (2)
Marvell Technology製“88E6051”。
デフォルトで銀色のヒートシンクが取り付けられています。
かなり発熱するようで、ヒートシンクの温度は1.2Mbps程度の通信時で64.6℃でした(室温27℃)。
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WAN側PHYコントローラー(スイッチ) (3)
DAVICOM製“DM9161”。
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LAN側トランスフォーマー (4)
“HN4464S”とありますが、詳細不明です。
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WAN側トランスフォーマー (5)
マーキングは“HN16012S”。これも詳細不明です。
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メモリ (6)
Winbond製“W986432DH-6”。
64Mbit(8Mbyte),166MHz,CL3のSDRAMです。
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