NIC MANIA > LANカードレビュー > GEther PCI-T32 |
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coregaより発売された、Broadcom製“AC1002”搭載の低価格ギガイーサネットカード。 同チップ搭載のNICとしては、メルコよりLGY-PCI32-GTがあります。 基板のデザインはほとんど同じですが、コンデンサー数やEROM(?)に違いが見られます。発売時期から考えると、こちらのほうが新型の基板を 採用しているのではないでしょうか。 対応PCIバスは32bit 33MHzになります。WOL端子はありませんが、PCI2.2に対応しているので、LOMによるBootが可能です。 供給電圧は3.3V,5V,最大消費電力は1340mAですから、4W以上の電力をNIC一枚で消費する場合があるということになります。 消費電力の増加は発熱量にも関わってきますので、LowProfileブラケットを使用して省スペースマシンに組み込んだ場合は、それなりの熱対策が 必要になるかもしれません。 |
・コントローラーチップ ALTIMA(Broadcom)製“ AC1002” ワンチップ型ですが、他のGbEコントローラーチップに比べるとサイズが大きめです。 32bit PCIまでの対応で、48KBのPacket Bufferを内蔵し、PCI2.2に準拠しています。 また、消費電力は3W以下という記述がありますが、100Base-TX対応NIC一枚の消費電力が1Wを切る中で3Wという値は、まだまだ低いとは言えません。 GbE通信時の発熱量は半端ではなく、うっかり触ると確実に火傷を負います。 |
・ブラケット部 ステータス確認用のLEDは4個。 「ACT」,「10M」,「100M」,「1000M」 |
・トランスフォーマー DELTA製“LF9203” |
フレッツスクエアでの速度測定
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エクスプロラーでのローカル⇔リモート間ファイル転送(測定方法はこちら)
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LGY-PCI32-GTではTCP/IP Checksum機能がデフォルトでONになっていますが、このNICはデフォルト設定でTCP/IP Checksum機能 が「None」・・・・つまり、オフになっています。 Pro/1000 MTでは効果が認められませんでしたが、TCP/IP Checksum機能は通信速度の向上に貢献すると言われていますので、 以下の測定ではこの機能をオン(Tx/Rx TCP/IP Checksum)にした場合とオフ(None)にした場合とで比較を行ってみました。 |
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1000Base-Tのリンクが確立しただけの状態で80℃を超える発熱っぷりは、当然ながらPC内部の温度上昇をもたらすことになります。 LowProfileブラケットを使用して小型PCに組み込む場合は、熱対策をしっかりしないと危険かもしれません。 また、カード全体の温度も上げることになりますので、安い電解コンデンサーの寿命が短くなり、 ある日突然焦げ臭い薫りと共に破裂することでしょう。 性能面を見ると、100Base-TX環境ではなかなか優秀な成績です。 しかしこのカードの価格でPro/100 Sが購入できるので、100Base-TXのみの環境で使用するのであれば購入する意味は無いでしょう。 GbE環境ではPro/1000 MTと同等か、それ以上の成績を出していて、性能的にはメルコのLGY-PCI32-GTと 同等でした。 ただし、IP Checksumの設定を有効にしないと1000Base-T環境では性能を十分に発揮できないようです。 ドライバの設定項目はGEther PCI-T32の方が多いので、どうしてもAC1002搭載NICを購入したいのであれば、後発でもあるこちらのNICを 選んだ方が無難でしょう。 |