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高級ネットワークコントローラーチップで有名な3ComのEthernetコントローラを搭載しているにもかかわらず\2000〜\3000で販売されているLANカード。 最近ASUSのマザーボード(P4B533)に同梱販売されていて、それなりに有名みたいです。 Windows95以降ではOS標準のドライバで認識するので、基本的には別途ドライバをインストールする必要はありません。 ただし、”3c905”を含め、”3C920”以降のチップを使ったNICは、 ADSL等のブロードバンドインターネットで速度の低下を起こす ことがあるらしいので、 3Comの最新ドライバ を入れることを強くお勧めします。また、この問題はPCとブロードバンドモデムの間にHubを導入することで解決することもあるらしいです。 製品付属のASUSドライバCDには3comのLANボード監視プログラムが入っていますので、それもインストールすることをお勧めします。 ASUSのドライバ置き場はこちら(http://www.asus.com.tw/support/download/item.aspx?ModelName=PCI-L3C920&Type=Latest)。 |
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・コントローラーチップ 3Com製“3C920”。 同じく3Comの”3c905”互換で、これを省電力化,小型化したものです。そのためチップの発熱量はかなり少なめ。45〜50℃くらいでしょうか。 「3Com製チップオンボード」と書いてあるマザーに載っているチップはだいたいこれです。 他の低価格ネットワークコントローラーと違うのは、CPUへの負荷が低くなるという点です。通信速度が高速化していくに従いCPUへの負担が大きくなりますが、 その一部をこのチップが肩代わりしてくれます・・・・とのこと(データシートより。実際のところは後日アップ予定の総評にて)。 OSデフォルトでは「3com 3c905 Based Ethernet Controler」として認識されてしまうので、上記のドライバを入れることをお勧めします。 |
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・ブラケット部 ステータス確認用のLEDは2個。 「LNK」,「ACT」 |
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・Boot ROM ソケットはありますが、さすがにこの価格なのでBoot ROMまでは搭載していません。 |
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・トランスフォーマー TAIMAG製“HA-003”(PDF形式) |
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3comチップということで期待していましたが、他のNICとあまり変わり映えしない結果となりました。 |
・speed.rbbtoday.comでの速度測定
ダウンロード速度はIntelのPro/100 Sを超えていますが、このNICに限ったことではありません。 |
・Studio Radishでの速度測定
Radishについても同様に、ダウンロード速度がIntelのPro/100 Sに程近い値となりました。 |
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![]() Windows2000標準で搭載されているドライバには問題があるのか、Uploadでは10Base-T以下の速度になってしまいました(面倒だったので測定データは無し)。 一方で3comやAsus(中身は3com)提供のドライバを入れてみたところ、かなり優秀な成績になりました。 ただし、BootROMやWOL端子も無い上に作りも安っぽく、とても3comの製品には及びません。 そもそもこの3c920コントローラー自体が3comらしかなぬモノという評価を受けていますので、これを買うくらいなら一世代前で実績のある鉄板である 「3com 3c905B-TX(現在ジャンクで大量に流通しています)」 や、National Semiconductor製“DP83815DVNG”チップを搭載しているNIC 「IO-DATA ET100-PCI-L」,「NETGEAR FA311」 を購入した方が良いのではないでしょうか。 |